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TimeTracker NX を使用するうえでの注意点

概要

TimeTracker NXでは、旧バージョンから機能の仕様が変更されたり操作感が変わったものがあります。 これらの点にはご利用上注意が必要になります。その内容について個別に紹介します。Web版ご利用上の参考にしてください。本ページの構成は以下のとおりです。

  1. 用語の変更
  2. アクティビティから工程分類・作業分類へ
  3. タイムシートへの予定インポート
  4. タスクの階層化
  5. マイルストーンの設定
  6. プロジェクト編集のUndo/Redo
  7. WBSのコピー
  8. フィールドの値やリソース割り当てを子に反映
  9. カスタムフィールドの設定
  10. ピボット分析
  11. Excel連携アドイン
  12. Web版・デスクトップ版併用時の注意事項

    1. タイムシート

      1. 工程分類・作業分類の値
      2. 工数入力対象ノード(ワークアイテム)
    2. プロジェクト

      1. 編集が制限される範囲
      2. マイルストーンに設定した値
    3. Active Directoryとの連携

    4. アクティビティの同期
    5. サーバー移行時の注意事項
  13. TimeTracker FXからの移行対象データ

  14. Web版・デスクトップ版併用時のデータ同期対象

1. 用語の変更

TimeTracker NXでは、これまでのTimeTracker FXで使用していた用語と一部異なるものがあります。対照表を以下に示します。

TimeTracker FX TimeTracker NX 説明
ノード ワークアイテム WBSを構成する要素
タスクパッケージ パッケージ タスクをまとめる単位のノード 
プランナー プロジェクト プロジェクト管理機能の名称
Administrator Admin システム管理機能の名称

2. アクティビティから工程分類・作業分類へ

これまでのTimeTracker FXでは、タスクをプロジェクト横断の横串で集計するためのものとしてアクティビティがありました。5つのアクティビティカテゴリについて、システム単位で定義したそれぞれの選択肢(アクティビティ)をタスクに設定することで、プロジェクトをまたいでアクティビティ単位の工数集計が可能でした。
TimeTracker NXでは、アクティビティに替わるしくみとして「工程分類」と「作業分類」が搭載されました。これらはタスクではなく、実績工数を分類するためのものになります。タスクの既定の設定として工程分類と作業分類を指定することで、アクティビティと同様の利用も可能です。

工程分類・作業分類のメリット

  1. 従来のアクティビティではシステムで定義された項目がすべて選択リストに含まれていたため、部署ごとのアクティビティを多数定義しているような場合はリストが膨大になり、タスクへの設定が大変煩雑でした。
    工程分類・作業分類では、システムで定義された項目のうちプロジェクトで使用する項目が選択できます。必要な項目だけが選択リストに表示されるので、これまでの煩雑さが解消されます。
  2. タスクより細かい個別の実績工数単位で工程分類・作業分類が設定できます。同一タスクでも、工程分類と作業分類を区別してより詳細に集計することが可能です。
  3. タスクを必要以上に増やすことなく、シンプルなWBSでありながら工程分類・作業分類を活用して詳細な工数分析が可能になります。
    例えば、これまで「設計」というパッケージに「設計書作成」「設計レビュー」「設計レビュー指摘修正」というようなタスクを作成していた場合は、「設計」タスク1つだけで同様の工数集計が可能です。「レビュー」「指摘修正」などの区別は作業種別で行います。

注意点

バージョンアップの際、従来のアクティビティのデータは工程分類と作業分類に移行されます。ただ、最大2つのアクティビティカテゴリまでしか移行できません。バージョンアップ時の指定により、どのアクティビティカテゴリと工程分類・作業分類を紐づけるかが指定可能です。

3. タイムシートへの予定インポート

OutlookやNotes、サイボウズといったスケジューラーの予定表のタイムシートへのインポートは、多くのユーザーの方に利用いただいている大変便利な機能です。もちろんTimeTracker NXでも活用可能です。ただ、利用手順に以下のような違いがあります。あらかじめご留意ください。

事前設定

OutlookやNotesの場合、これまでのTimeTracker FXでは連携対象のアプリケーション名を指定するだけで予定インポート機能が利用できました。

TimeTracker NXではWebアプリケーションになった関係上、事前に連携対象アプリケーションのURLやログイン情報を各ユーザーが設定しておく必要があります。画面右上に表示されているログイン中のユーザー名の右にある[v]をクリックし、[ユーザー設定]‐[タイムシートの設定]‐[予定のインポート]タブで設定します。

また、Microsoft Outlook(Microsoft 365)やGoogleカレンダーを利用する場合は、[システム設定]で管理者による設定が必要です。

予定インポートと同時に実績を自動入力

予定の本文中にTimeTracker FXのタスクを特定する文字列情報(ノードパス)を記述しておけば、予定インポートを実行した際に予定が自動的にTimeTracker FXの実績として入力されます。これも大変便利なしくみでした。

TimeTracker NXでも同様に利用できます。ただ、タスクを特定する情報に変更がありますのでご注意ください。WBS上のタスクのパスを示すノードパスではなく、タスクごとに用意されたURLを予定の本文中に記述しておく必要があります。タスクのURLを確認する方法は以下のとおりです。

  1. タスクが含まれるプロジェクトの画面を開く
  2. WBS上で、該当のタスクを選択する
  3. ブラウザのアドレスバーに表示されているURLを確認する
    URLをそのままコピーして、予定情報に貼り付けると便利です。

なお、Web版とデスクトップ版を併用してどちらのタイムシートでも利用する場合は、デスクトップ版用のノードパスとWeb版用のURLを両方予定の本文中に記述します。

4. タスクの階層化

TimeTracker FXでWBSを階層化する際には、「タスクパッケージ」を親ノードとして追加しました。
TimeTracker NXでは、「パッケージ」に加えて「タスク」でも子アイテムを追加してWBSを階層化することができます。ただし、配下にタスクが存在するタスクでは、実績を入力することができません。また、タスクの子アイテムにはタスクのみが追加できます。

5. マイルストーンの設定

TimeTracker FXでは、ノードの種類として「タスク」「タスクパッケージ」「マイルストーン」の3種類がありました。
TimeTracker NXでは、(ノードに相当する)ワークアイテムの追加時には、「タスク」と「パッケージ」の2つから選択します。マイルストーンを設定するには、タスクまたはパッケージを選択して、右クリックして表示されるメニューから[マイルストーンに設定]を実行します。

6. プロジェクト編集のUndo/Redo

プロジェクト管理画面上の編集内容は、UndoやRedoができません。なお、ワークアイテムを削除した場合はプロジェクト管理画面左下の「ごみ箱」から復元が可能です。

7. WBSのコピー

TimeTracker NXではWBSをコピーする場合、アイテムのコピー&ペースト機能かテンプレート機能を活用します。アイテムのコピー&ペースト機能は、同一プロジェクト内のWBSをコピーしてワークアイテムを作成するような場合に利用します。テンプレート機能は、他のプロジェクトからWBSをコピーしてワークアイテムを作成するような場合に利用します。

アイテムのコピー&ペースト

以下の方法により、任意のプロジェクト内のWBSを簡単にコピーできます。

Note

利用するブラウザによっては他のブラウザへコピーできないなど、コピー先の指定に制約があります。

  1. コピー対象のワークアイテムを選択する
  2. 選択したワークアイテム上で右クリックする
  3. コンテキストメニューから[アイテムのコピー]-[アイテムをコピー]を選択する

    Note

    Ctrl+Cのショートカットキーでもコピーできます。

  4. コピーするアイテムの親になるアイテムを選択する

  5. 選択したワークアイテム上で右クリックする
  6. コンテキストメニューから[アイテムを貼り付け]を選択する

    Note

    Ctrl+Vのショートカットキーでも貼り付けられます。

選択したワークアイテムの子アイテムとして、コピーしたワークアイテムが追加されます。ワークアイテムは複数選択してコピーすることもできます。
また、選択したワークアイテムに子のワークアイテムがある場合、子のワークアイテムを含めてコピーします。コピーするフィールドについてはこちらをご確認ください。

テンプレート

以下の方法により、テンプレートとしたWBSをドラッグ&ドロップで簡単にコピーできます。

  1. [WBSテンプレート]アイコンをクリックする
  2. 「テンプレートにするプロジェクト」を選択する
  3. コピーしたい範囲のタスクを選択する
  4. 選択したタスクを、プロジェクト編集画面のWBS上にドラッグ&ドロップする

Note

[コピーするフィールド]ボタンよりコピーするフィールドを選択できます。選択可能なフィールドは以下のとおりです。

・ リソース割り当て
・ 計画期間(開始日・終了日)
・ 計画工数/コスト
・ 成果量
・ カスタムフィールド

これらのフィールドは初期状態では未選択の状態(コピーされない状態)です。

8. フィールドの値やリソース割り当てを子に反映

TimeTracker FXでは対象のフィールドで決定方法を[親ノードの値]に指定する必要がありましたが、TimeTracker NXではタスクのフィールドに親と同じ値を設定する場合にまとめて一括で設定することができます。
対象のアイテムを右クリックして表示されるメニューから[選択フィールドを子に反映]か[リソース割り当て]-[リソース割り当てを子に反映]を選択するだけで、対象ノード以下の全ノードに対して同じ値をまとめて設定することができます。

9. カスタムフィールドの設定

9. カスタムフィールドの設定

標準では用意されていない列(フィールド)を利用するには、これまではプロジェクトごとにカスタムフィールドを設定して利用することができました。この制約として、プロジェクトを横断して管理する場合はプロジェクトごとに設定したカスタムフィールド情報が利用できないという点がありました。(ピボット分析機能など)
TimeTracker NXでは、システム全体で定義したカスタムフィールド情報を前提に、各プロジェクトにおいて必要なものを選択して利用する形式に変わりました。これにより、プロジェクト横断でもカスタムフィールドを活用した進捗確認・プロジェクト評価が格段にやりやすくなっています。

10. ピボット分析

ピボット分析は、TimeTracker FXと同じように集計軸を自在に設定し工数やコストを集計できます。ここではTimeTracker FXとTimeTracker NXのそれぞれの設定項目一覧を比較することで差異を紹介します。

TimeTracker FX 設定項目一覧

TimeTracker FXでは、出力テーブルごとに集計する項目や集計する単位の粒度が異なります。

No. 出力テーブル 集計項目 推移表示 粒度
1 プロジェクト 実績工数・実績コスト プロジェクト
2 タスク 実績工数・実績コスト タスク
3 プロジェクト×アカウント 実績工数・実績コスト プロジェクト
4 タスク×アカウント 実績工数・実績コスト タスク
5 メモ 実績工数・実績コスト タスク
6 リソース負荷 計画工数・計画コスト・実績工数・実績コスト プロジェクト
7 プロジェクトサマリ 計画工数・計画コスト・実績工数・実績コスト × プロジェクト
8 すべてのタスク 計画工数・計画コスト・実績工数・実績コスト・計画成果量・実績成果量・カスタムフィールド × タスク

TimeTracker NX 設定項目一覧

TimeTracker NXには、以下の2つの出力テーブルがあります。

No. 出力テーブル 集計項目 推移表示 粒度
1 工数とコスト 実績工数・実績コスト・計画工数・計画コスト フォルダ(パッケージ)
2 すべてのデータ カスタムフィールド含むフィールド(※) × タスク

※詳細は「利用できるフィールド」をご参照ください。

また、TimeTracker NXでは以下の機能が利用できません。

  • 集計したデータのグラフ化
  • ビュー設定のインポート・エクスポート

11. Excel連携アドイン

Excel連携は、TimeTracker FXと同じようにワークアイテムの情報をExcelにインポートしたり、Excel上のデータをワークアイテムにエクスポートすることができます。ここでは、TimeTracker FXとTimeTracker NXの差異についてご紹介します。
TimeTracker FXではExcel連携の際に、TimeTracker NXのプランナー画面を表示しておく必要がありました。TimeTracker NXでは、プロジェクト画面を表示しなくてもそのまま連携機能を利用できるようになりました。TimeTracker FXと同じ機能でも、その機能を実行するExcelリボン上のメニュー名が変更されているものがあります。以下の表は、TimeTracker NXでの機能(Excelリボン上のメニュー)とTimeTracker FXとの対応関係を示しています。

機能一覧表

No. TimeTracker NX 備考
1 インポート TimeTracker NXの新しい機能です。TimeTracker NXのデータをインポートして新しい表を作成します。既存の表を指定した場合は、表の末尾にデータをインポートします。
2 最新データを取得 TimeTracker FXの「インポート」に相当します。
3 データを反映 TimeTracker FXの「エクスポート」に相当します。
4 Webで開く TimeTracker FXの「開く」に相当します。対象のワークアイテムをブラウザ上に表示します。
5 表を選択 TimeTracker FXの「表を選択」に相当します。
6 接続情報 TimeTracker NXで追加されたメニューです。TimeTracker NXと連携するための接続情報を設定します。
7 コメントを削除 TimeTracker FXの「コメントを削除」に相当します。
8 更新データをコメントに追加 TimeTracker FXの「更新データをコメントに追加」に相当します。

なお、TimeTracker FXのExcel連携で利用していた帳票は、そのまま利用することができません。データの関連付けを変更する必要があります。ご承知おきください。

12. Web版・デスクトップ版併用時の注意事項

TimeTracker NXでは、新しいWebアプリケーションと従来のデスクトップ版アプリケーションを併用することが可能です。併用する場合、データは自動的に連携されます。ここでは、Web版とデスクトップ版を併用する場合に注意すべき点について説明します。

12-1. タイムシート

Web版とデスクトップ版では、タイムシートに保存する実績の仕様に差異があります。Web版とデスクトップ版の両方でタイムシートを使用する場合、以下の注意点があります。基本的には、どちらか一方でタイムシートを使用することをおすすめします。

12-1-1. 工程分類・作業分類の値

工程分類・作業分類はWeb版固有のデータです。デスクトップ版では定義することができません。デスクトップ版で変更した作業実績をWeb版に同期すると、Web版の工程分類・作業分類の値が初期値(Web版のタスクに定義した既定の工程分類・作業分類)になります。

12-1-2. 工数入力対象ノード(ワークアイテム)

デスクトップ版とWeb版では、工数入力の対象となるノード(Web版ではワークアイテム)の種別について以下の差異があります。

  • デスクトップ版:タスクのみ
  • Web版:WBSの末端にあるタスクまたはマイルストーン

Web版で実績工数を入力したマイルストーンは、デスクトップ版ではタスクとして表示されます。

12-2. プロジェクト

Web版とデスクトップ版を併用するうえで、複数メンバーによりプロジェクトを同時に編集する場合には注意が必要です。Web版を使って複数メンバーが同時にプロジェクトを編集することが可能ですが、Web版とデスクトップ版の両方で同時に編集することができません。なお、デスクトップ版では編集対象が重複しない範囲で複数メンバーによる同時編集が可能です。運用においては、プロジェクト編集において使用するアプリケーションを統一することをお勧めします。

12-2-1. 編集が制限される範囲

Web版とデスクトップ版では以下のように、片方が編集される際に他方の編集を禁止(ロック)します。従ってプロジェクトを編集する際は、メンバーの間で利用するアプリケーションをWeb版またはデスクトップ版のどちらか一方に統一すると、複数メンバーで編集することができます。

  • Web版:
    プロジェクト情報を編集後一定時間(5分間)、デスクトップ版のプロジェクト全体がロックされます。デスクトップ版のプロジェクトがロックされている間も、Web版では複数名で同時編集できます。
  • デスクトップ版:
    プロジェクトを編集モードで開いた時点で、Web版では当該プロジェクトがロックされます。部分編集の場合でも、Web版でプロジェクト全体がロックされます。デスクトップ版でプロジェクトを閉じたタイミングでロックは解除されます。Web版のプロジェクトがロックされている間も、デスクトップ版では部分編集機能を利用して複数名で編集することができます。

12-2-2. マイルストーンに設定した値

デスクトップ版とWeb版ではマイルストーンの扱いが以下のように異なります。

  • デスクトップ版:
    ノードの種別の一つとして、マイルストーンはタスクパッケージやタスクとは区別される。マイルストーンでは工数や成果量が管理できない。プロジェクト上のイベントを定義するもの。
  • Web版:
    マイルストーンもタスクの一種となる。タスクにマイルストーンの属性を設定することで、マイルストーンとして管理できる。マイルストーンにも、工数や成果量ならびに期間が設定可能。

このようにデスクトップ版とWeb版で管理するフィールドが異なるため、デスクトップ版で変更したマイルストーンをWeb版に同期すると、Web版のマイルストーンに設定されていた一部の値が以下のように変更されます。

  • 以下のフィールドの値は初期値(0または空)になります。 ◦計画工数

    • 計画成果量
    • 実績成果量
    • 規模単位
    • 成果物情報
  • 100%未満の進捗率は0になります。

12-3. Active Directoryとの連携

TimeTracker NXはActive Directoryと連携することで、ログインユーザーのパスワード管理を省略する機能があります。Active Directoryとの関連付けがされていない(「ADログイン名」が設定されていない)ユーザーについて、Web版とデスクトップ版で以下のように動作が異なります。

  • Web版:
    TimeTracker NX自体で管理するパスワードを使用してWeb版アプリケーションにログインできます。
  • デスクトップ版:
    デスクトップ版アプリケーションにログインできません。

12-4. アクティビティの同期

デスクトップ版の「アクティビティ」は、初期設定時にWeb版の「工程分類」「作業分類」とマッピングすることができます。したがって最大5つあるアクティビティのうち2つまでしかマッピングできません。他の3つのアクティビティについては、カスタムフィールドを用いて以下の方法で同期することが可能です。

  1. Web版のAdmin機能で、カスタムフィールドに以下の設定のフィールドを定義する。

    • システム名:ActivityN (Nは1~5の数字)
    • データの型:単一行テキスト
  2. プロジェクトのプロファイルの設定で、各ワークアイテムのフィールドに手順1で設定したフィールドを追加する。

  3. プロジェクトのプロファイルの設定で、追加したフィールドの選択肢に、デスクトップ版のアクティビティと同じ選択肢を定義する。
  4. デスクトップ版でプロジェクトを編集し、Web版にアクティビティの値を同期する。

12-5. サーバー移行時の注意事項

TimeTracker NXの初期設定時に、データ連携の処理を行うプログラムが稼働するサーバー(アプリケーションサーバー)の名前をWeb版のデータベースに登録します。アプリケーションサーバーを移行したり、サーバー名を変更するなど接続情報が変更されると、データベースに登録された接続情報と一致しなくなりデータ連携が停止します。

データ連携を再開するにはデータベースを直接修正する必要があるので、サポートチームにご連絡ください。

13. TimeTracker FXからの移行対象データ

TimeTracker NXでは、旧バージョン(TimeTracker FX)で利用していたデータを移行して利用することができます。移行対象データは以下のとおりです。

移行対象データ

No. カテゴリ 種別 移行対象 備考
1 マスターデータ アクティビティ セットアップ時に工程分類・作業分類とマッピングしたアクティビティのみ移行されます。無効化されたアクティビティも移行対象となります。
2 プロジェクトカテゴリ TimeTracker NX 4.1以前のバージョンでデスクトップ版・Web版の併用環境を利用している場合は、バージョンアップ時にデスクトップ版のデータがWeb版に移行されます。
3 アカウント 無効化されたアカウントも移行対象となります。
4 組織 無効化された組織も移行対象となります。
5 役割 × 役割の体系が異なるため、移行されません。
6 プロジェクト情報 メンバー 削除されたメンバーも移行対象となります。
7 タスク タスクとして移行されます。
8 マイルストーン タスクとして移行されます。タスクの属性としてマイルストーンであることが設定されます。
9 タスクパッケージ アウトラインレベル2まではパッケージとして移行されます。それ以外はタスクとして移行されます。TimeTracker NXでは、タスクにも子ノードを追加することができます。
10 リソース
11 リンク
12 実績工数 実績工数

各移行対象データの詳細は、以下のとおりです。

■マスターデータ

No. 種別 フィールド 移行対象 備考
1 システム設定 計画工数入力粒度
2 実績工数入力粒度
3 LDAP連携を有効とするか
4 LDAPパス
5 AD管理者のログイン名 ×
6 AD管理者のパスワード ×
7 ログイン時のパスワードを保存可能にするか ×
8 プロジェクトコードをユニークとするか
9 タスクコードをユニークとするか ×
10 オートメーションで自動ログインを有効にするか ×
11 標準コスト単価
12 通貨記号
13 工数入力定着基準 ×
14 操作ログを記録するか ×
15 サーバタスクの設定情報 ×
16 稼働日の設定
17 ライセンス × ライセンス体系が異なります。
18 アクティビティ 名前 セットアップ時に工程分類・作業分類とマッピングしたアクティビティのみ移行されます。
19 コード ×
20 プロジェクトカテゴリ 名前
21 選択肢のリスト
22 アカウント 名前
23 コード
24 ログイン名
25 パスワード
26 ADログイン名
27 実績入力のロック日
28 所属組織
29 役割 × 役割の体系が異なるため、移行されません。
NX側で用意されたシステムロール:「システム管理者」に割当てられます。
30 コスト単価
31 メモ ×
32 組織 名前
33 表示順序 ×
34 組織レベル1~5 ×

■プロジェクト情報

No. 種別 フィールド 移行対象 備考
1 プロジェクト 名前
2 コード
3 マネージャ
4 組織
5 開始日
6 終了日
7 作成者
8 作成日時
9 プロジェクトの終了状態
10 プロジェクトカテゴリ
11 カスタムフィールド ×
12 フィールド定義 ×
13 カレンダー設定
14 標準コスト単価
15 メンバー グループ名 ×
16 コスト単価
17 閲覧権限 ×
18 編集権限 ×
19 ノード 名前
20 コード
21 計画工数
22 実績工数
23 計画開始日
24 計画終了日
25 計画コスト
26 実績コスト
27 マイルストーンの完了日
28 進捗率
29 リーダー
30 計画成果量
31 実績成果量
32 規模単位
33 成果物情報
34 ノードの説明
35 必要日数 ×
36 実績入力のロック状態
37 期間を固定しているか
38 このノードを公開するか ×
39 タイムシートのガントチャートで表示するか ×
40 アクティビティ セットアップ時に工程分類・作業分類とマッピングしたアクティビティのみ移行されます。
41 リソース割り当て 計画工数 ×
42 実績成果量 ×
43 リンク リンクの種類
44 リンクの間隔の日数
45 リンクの間隔を固定にしているか

■実績工数

No. 種別 フィールド 移行対象 備考
1 実績工数 開始時間
2 終了時間
3 メモ

14. Web版・デスクトップ版併用時のデータ同期対象

TimeTracker NXでは、新しいWeb版アプリケーションにとともに、従来のデスクトップ版アプリケーション(TimeTracker FX)を併用することが可能です。Web版とデスクトップ版のデータはそれぞれ独立しており、運用において随時同期されます。この同期に関し、注意が必要な点を紹介します。

■マスターデータ

No. 種別 フィールド 同期
(Web版→デスクトップ版)
同期
(デスクトップ版→Web版)
備考
1 アクティビティ アクティビティ セットアップ時にマッピングしたアクティビティと工程分類・作業分類のみ同期されます。
2 プロジェクトカテゴリ プロジェクトカテゴリ デスクトップ版(TimeTracker FX)では30個まで定義できたのに対し、TimeTracker NXでは50個のカテゴリが定義できるようになりました。Web版で定義した31個目以降のカテゴリはデスクトップ版と同期されません。
3 アカウント パスワード × × パスワードの更新内容は同期されません。それぞれで管理することになります。

■プロジェクト情報

No. 種別 フィールド 同期
(Web版→デスクトップ版)
同期
(デスクトップ版→Web版)
備考
1 プロジェクト 組織 × デスクトップ版で新規にプロジェクトを作成した場合のみ、Web版に反映されます。
2 プロジェクトカテゴリ プロジェクトカテゴリ Web版で設定した31個目以降のカテゴリはデスクトップ版と同期されません。
3 ノード アクティビティ セットアップ時にマッピングしたアクティビティと工程分類・作業分類の2つ分のみ、同期されます。
3つ以上同期したい場合は、コチラのページをご参照ください。
4 カスタムフィールド × × -