TimeTracker NXからデータをインポートする
概要
Excel連携アドインを利用することにより、TimeTracker NX上のプロジェクトデータをExcel上に簡単に取り込むことができます。 以下の2つの機能を、Excelのリボン上のボタンをクリックするだけで実現できます。
- Excel上に新たにデータを作成する[インポート]機能
- インポート済みの表形式のデータを最新の情報に更新する[最新データを取得]機能
Note
Standard Editionでは、本機能を利用できません。
機能 | 説明 |
---|---|
インポート | TimeTracker NXのプロジェクトのワークアイテムをコピーし、表形式のデータとしてExcel上にインポートします。 あらかじめ用意したExcel上の表にTimeTracker NXからデータをインポートすることもできます。 |
最新データを取得 | [インポート]機能によりExcel上にインポートした表形式のデータを、TimeTracker NX内の情報で更新します。 あらかじめ[インポート]機能により作成されたデータを対象として実行します。 |
ExcelにTimeTracker NXのデータをインポートする
TimeTracker NXからExcelにデータを取り込むには、まず[インポート]機能を実行します。以下の2つの用途があります。
- TimeTracker NXのワークアイテムのデータをExcel上に単純にコピーして新規の表を作成する
- あらかじめ見出しのみ定義したExcelの空の表に、TimeTracker NXのワークアイテムのデータを反映させる
いずれの場合も、一度[インポート]を実行すると、その後は後述の[最新データを取得]により最新の情報に更新することができたり、[データを反映]により逆にExcel上のデータをTimeTracker NXのワークアイテムに反映させることができるようになります。
上記の2つの用途についてそれぞれ説明します。
Excel上にデータをコピーし、表を新規に作成する
まずは、TimeTracker NXのデータをExcel上に簡単にコピーしてみましょう。
- Excelファイルで、プロジェクト情報をインポートするセルを選択します。
- [TimeTracker NX]タブの[インポート]ボタンをクリックします。
-
表示される[接続情報の設定]ダイアログで以下の情報を入力し、[OK]をクリックします。
項目 設定内容 URL TimeTracker NXのURL
タイムシートやプランナーなどどの画面のURLでも問題ありません。ログイン名 TimeTracker NXのログインに使用する名前 パスワード TimeTracker NXのログインに使用するパスワード Note
この手順は初回のみ行う操作です。次回からは表示されません。
この情報は、[TimeTracker NX]タブの[接続情報]ボタンをクリックすることで、いつでも変更することができます。 -
表示される[インポート-プロジェクトの選択]ダイアログで、データをインポートするプロジェクトを選択し、[次へ]をクリックします。
Note
以下の方法で[プロジェクト一覧]に表示するプロジェクトを絞り込むことができます。
・[フィルタ]エリアにキーワードを入力する。
・対象欄で表示対象のプロジェクトを選択する。Note
TimeTracker NXのURLを使用して簡単にインポート対象を指定することもできます。
詳細は「URLから直接TimeTracker NXのワークアイテムを指定する」をご参照ください。 -
[アイテム一覧]に切り替わるので、インポート対象とするワークアイテムにチェックを入れて、[次へ]をクリックします。
親アイテムをチェックすると、その配下の子アイテムすべてがチェックされます。
親アイテムのチェックを外すと、子アイテムのチェックもすべて外されます。Note
親アイテムだけをチェックしたい場合は、対象の親アイテムを選択し、[選択アイテムのみチェック]をクリックします。
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[インポート-テーブルの選択]ダイアログにて、インポートするフィールドを含むテーブルを指定して、[実行]をクリックします。
Note
ここで選択できるテーブルは、選択したプロジェクトで定義されたテーブルが対象です。
テーブルが存在しない場合は、「新しいテーブルを作成する」の方法でテーブルを定義してください。 -
表示される[実行結果]ダイアログで[OK]をクリックして、インポートが完了します。
エラーが発生した場合は、[結果詳細]の項目を展開して、詳細を確認します。
URLから直接TimeTracker NXのワークアイテムを指定する
[パスをコピー]でコピーしたURLで、対象のプロジェクトとワークアイテムを指定することができます。
テーブル情報も含めて設定できるので、簡単にインポートすることができます。
以下の手順では、TimeTracker NXで進捗管理に使用しているガントテーブルの表示データをExcelにインポートして進捗報告書を作成します。
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TimeTracker NXのプロジェクト画面で進捗管理用のガントテーブルを表示します。
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進捗報告書で報告するワークアイテムを選択します。
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右クリックで表示される[パスのコピー]から[プロジェクトへのパス]を選択します。
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Excelファイルで、プロジェクト情報をインポートするセルを選択します。
- [TimeTracker NX]タブの[インポート]ボタンをクリックします。
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表示される[インポート-プロジェクトの選択]ダイアログで、[WebブラウザのTimeTracker NXのURLを貼り付け]をクリックします。
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[インポート-アイテムの確認]ダイアログにて、インポートするワークアイテムを確認し、[次へ]をクリックします。
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[インポート-テーブルの選択]ダイアログにて、手順1で表示されたガントテーブルが選択された状態なので、そのまま[実行]をクリックします。
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表示される[実行結果]ダイアログで[OK]をクリックして、インポートが完了します。
Note
複数の階層をエクスポートしたい場合は以下の方法で実施してください。
Excel連携アドインでWBSを再現する
既存の表にデータをインポートする
表の中にTimeTracker NXのデータを取り込むことができます。
プロジェクト報告書など、帳票としてあらかじめフォーマットに合わせる場合に便利です。
Note
表の見出しのすぐ上の行は空行にしてください。
-
Excelファイルの表から、プロジェクト情報をインポートするセルを選択します。
● 見出しのみ用意した表の場合:見出しまたは見出しの直下の行のセルを選択してください。
● 既存の表に新しくデータの行を追加する場合:「見出し」か、「選択したセルのすぐ上から見出しまでデータが連続で存在する列のセル」をクリックしてください。
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[TimeTracker NX]タブの[インポート]ボタンをクリックします。
- [接続情報の設定]ダイアログが表示されるので、「Excel上にデータをコピーし、表を新規に作成する」の手順3に従い、設定します。
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表示される[インポート-プロジェクトの選択]ダイアログで、データをインポートするプロジェクトを選択します。
エリアにキーワードを入力したり、対象欄で表示対象のプロジェクトを選択することで、[プロジェクト一覧]に表示するプロジェクトを絞り込むことができます。Note
TimeTracker NXのURLを使用して簡単にインポート対象を指定することもできます。
詳細は「URLから直接TimeTracker NXのワークアイテムを指定する」をご参照ください。 -
[プロジェクト一覧]から[アイテム一覧]に切り替わるので、インポート対象とするワークアイテムにチェックを入れて、[次へ]をクリックします。
Note
対象の表に既に登録済みのアイテムがある場合、そのアイテムはチェックが入った状態で選択できません。
-
表示される[インポート-列とフィールドの対応付け]ダイアログにて、Excelの列に対応するTimeTracker NXのフィールドを選択し、[実行]をクリックする。
● 列見出しの名前がTimeTracker NXのフィールド名と一致する場合、初期状態で同名のフィールドが対応付けられた状態となります。
● あらかじめ表の見出しをTimeTracker NXのフィールド名と一致させることで、対応付けの手間を省けます。
この設定はプロジェクトごとに保存されるので、最初にマネージャーが設定すれば他のメンバーはそのままの設定でデータを更新できます。
プロジェクトの進捗報告書など同じ帳票を複数名が更新するような場合でもそのままご利用頂けます。Note
対応するフィールドを変更する場合は、右端にある[...]をクリックします。
以下の方法で効率的にフィールドを選択できます。
● 表示される[フィールドの選択]ダイアログで、対応するフィールドを指定する。
● テキストエリアにキーワードを入力してキーワードを含むフィールドを抽出する。
● データ連携によく使われるフィールドをまとめた[よく使うフィールド]からフィールドを探す。 -
更新完了後に表示される[実行結果]ダイアログで[OK]をクリックして、ダイアログを閉じる。
更新に失敗した場合は、[結果詳細]をクリックして詳細を確認してください。
Excelのデータを最新の情報に更新する
[インポート]によりインポートされたデータ(表)は、いつでも必要な時に、手軽に最新情報に更新することができます。 以下にそのための手順を紹介します。
Note
[インポート]を実行すると、Excelの行とTimeTracker NXのワークアイテムとの間に関連付けが行われます。
その場合は「ExcelにTimeTracker NXのデータをインポートする」を実施してください。
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TimeTracker NXの最新データに更新する対象の箇所を選択する。
Note
選択範囲が表の一部の場合、選択範囲の行のみを最新データに更新します。
[TimeTracker NX]タブの[表を選択]をクリックすると、選択範囲を含む表全体が選択されます。 -
[TimeTracker NX]タブの[最新データを取得]をクリックする。
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表示される[最新データを取得-列とフィールドの対応付け]ダイアログにて、Excelの列に対応するTimeTracker NXのフィールドを選択し、[実行]をクリックする。
詳細な内容は「既存の表にデータをインポートする」の手順6をご参照ください。 -
更新完了後に表示される[実行結果]ダイアログで[OK]をクリックして、ダイアログを閉じる。
更新に失敗した場合は、[結果詳細]をクリックして詳細を確認してください。
以上でExcelのデータをTimeTracker NXの最新データに更新します。
データの変更内容を記録する
データの更新内容をExcelのセルのコメントとして記録することができます。
そのためには、[更新データをコメントに追加]をクリックして選択した状態で[最新データを取得]を実行します。
変更内容が不要になったら、[TimeTracker NX]タブの[コメントを削除]をクリックすれば、現在選択している範囲にあるコメントを削除することができます。
表のデータで気になる点がある場合は、該当箇所を選択して[TimeTracker NX]タブの[Webで開く]をクリックすれば、TimeTracker NXの該当箇所を表示することができます。