徹底活用テクニック

プランナー

日本円に加えて米ドルでもプロジェクトのコストを管理する

対象バージョン :
TimeTracker FX 3.1以降のProfessional Edition

プロジェクト管理において、既定の通貨(日本円)に加えて米ドルでコストを管理することが必要になるケースがあります。例えば、顧客へ米ドルベースで見積書を提出する必要がある場合、あるいは国内と海外の拠点に分散しているプロジェクトを管理する場合などです。
このような場合、フィールド書式設定とプロジェクトのカスタムフィールドを併用することで簡単に実現できます。いったん設定してしまえば、あとは自動的に計算されます。追加の手間なく双方の通貨でのコスト管理が可能になります。
今回は実績コストの管理例を紹介していますが、計画コストについても同様の設定で管理が実現できます。

  • 01

    まず、通貨レート(日本円/米ドル)をプロジェクトのカスタムフィールド(ここでは「数値1」)に登録しておきます。
    設定は[ファイル]メニューから[プロジェクトの設定]を実行し、[プロジェクトの設定]ダイアログの[カスタムフィールド定義]タブで行います。ここでは1ドル=103円と設定しています。

  • 02

    次に、ノードのカスタムフィールドを米ドル建てコスト表示のために設定します。同じ[プロジェクトの設定]ダイアログの[フィールド定義]タブで、数値のカスタムフィールド(ここでは「数値21」)の表示文字列に「実績コスト(USD)」と入力します。そして、「デフォルトの決定方法」は図のようにします。
    タスクの「デフォルトの計算式」は、「ActualCost / Project.CustomNumber1」とします。
    ※計画コストを対象とする場合は、「ActualCost」の部分を「PlannedCost」とします。

  • 03

    ここでフィールド書式もあわせて設定しておきます。[フィールド定義]タブの「実績コスト(USD)」フィールドについて、列の書式のセルを選択するとボタンが現れるのでこれをクリックします。表示される[列の書式設定]ダイアログでは、分類を「通貨」、記号を「$」、そして小数点以下の桁数を「2」とします。

  • 04

    これで、新たに追加するノードのコストが米ドルでも管理できるようになりました。「コスト」のテーブルに「実績コスト(USD)」列を追加しましょう。テーブルを編集するには、見出し行を右クリックしてメニューから[テーブルの編集]を実行します。

  • 05

    上記の設定だけでは、既存のノードの値は更新されません。既存のノードの「実績コスト(USD)」の値にも反映させるには、まずWBSのツリーをすべて展開した状態にして、全ノードを選択しましょう。そして[フィールド]ドッキングウィンドウから[編集対象]を「タスク」にして、「実績コスト(USD)」の計算式を同様に設定します。

「徹底活用テクニック」一覧へ戻る

90日間無料評価版お申し込み

全ての機能をご利用いただける評価版をご提供しています。

設定不要ですぐに評価できる DBソフトがなくても評価できる サーバOSがなくても評価できる

  • 90日間無料評価版お申し込み
  • 資料請求
  • 製品紹介セミナー