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新規インストール(2台のサーバーPCに分ける)

概要

ここでは、TimeTracker NX のWebサーバー(アプリケーション)とデータベースサーバーを分けてインストールする手順を紹介します。
Webサーバーとデータベースサーバーを独立させることで、データベースサーバーへのアクセス制御を容易にし、データベースに対してセキュリティを高めることができます。

TimeTracker NXの構成については「インストールの概要」を確認してください。

構成イメージ

このページで構築した環境では、複数のサーバーPCで役割分担しています。
構成としては下図の環境になります。

install_02_08.png

準備する物

このページでサーバー環境を構築するにあたり、あらかじめ以下のものを準備してください。

  • Windows Serverがインストールされたサーバーマシン
  • SQL Serverがインストールされたサーバーマシン

    Note

    SQL Serverがインストールされたサーバーマシンは、以下の状態にしてください。
     ・SQL Serverが混合認証モードでインストールされていること
     ・SQL Serverの通信方法としてTCP/IPが有効になっていること
     ・SQL Serverの通信が1433ポートを使って通信できること
     ・SQL Serverの通信がファイアウォールを通過できること

  • TimeTracker NXのインストーラー一式
    (ダウンロードしたZIPファイルを展開したもの)

  • TimeTracker NXのライセンスキーが記載されたメール
    (評価版の申し込み後や製品版のユーザー登録カードの送付後に届きます)

インストールの流れ

このページでは用意したサーバーの内、WebサーバーにWebアプリケーションを構築し、クライアントPCでTimeTracker NXを利用するまでの手順を紹介します。
全体の流れは以下のとおりです。

  1. データベースサーバーにデータベースを作成する
  2. IISを有効にする
  3. Webサーバーをインストールする
  4. セットアップする
  5. マスタ情報を設定する
  6. クライアントPCからサーバーにアクセスする

なお、TimeTracker NXのインストールでWindowsの再起動が必要になる場合があります。
TimeTracker NXをインストールする前に、対象のサーバーを利用するアプリケーションをすべて停止してください。

1. データベースサーバーにデータベースを作成する

SQL Serverがインストールされたサーバーマシンにデータベースを作成します。
Webサーバーでインストーラーを実行し、表示されるインストールウィザードの画面に従い進めてください。

Note

インストーラをデータベースサーバーに格納した状態で実行することも可能ですが、以下のメリット/デメリットがあります。
・メリット:インストーラを格納したPC内で実行するため、リモート操作による通信負荷がない。
・デメリット:データベースサーバーでIISを有効化する必要がある。(本来であれば不要ですが、このために有効化が必要です。)

  1. 最初の画面で[次へ]をクリックする。

    install_01_08.png

  2. [使用許諾契約]の画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、[次へ]をクリックする。

    install_01_09.png

  3. [インストールタイプの選択]の画面で「新規インストール」を選択して、[次へ]をクリックする。

    install_01_18.png

  4. [セットアップタイプの選択]画面で「カスタム」を選択し、[次へ]をクリックする。

    install_02_09.png

  5. [カスタムインストールの選択]画面で、[データベースの作成]を選択して[次へ]をクリックする。

    version-up_05_01.png

  6. [データベースサーバの選択]画面で以下の情報を指定して、[次へ]をクリックする。

    設定項目 内容
    データベースサーバ名 用意したデータベースサーバーのSQL Serverインスタンス
    データベースサーバ管理者ユーザ名 上記データベースサーバに接続するSQL Serverの管理ユーザ名
    データベースサーバ管理者パスワード 上記管理ユーザのパスワード

    Note

    事前に手順4で[SQL Server Expressをインストールする]を選択し、SQL Server Expressをインストールした場合、SQL Serverの管理者アカウントは以下の設定になります。

    アカウント ログイン名 パスワード
    SQL Server 管理者 sa Administrator///

    install_02_05.png

  7. [データベースの作成]画面で、以下の項目を設定して[次へ]をクリックする。

    設定項目 内容
    データベース名 作成するデータベースの名前
    データベース管理者ユーザ名 データベースの管理者権限を持たせるSQL Serverのユーザ名
    データベース管理者パスワード 上記ユーザのパスワード
    パスワードの入力確認 「データベース管理者パスワード」で入力したパスワードを再入力
    復旧モデルの種類 デフォルト(単純)のままにしておきます。

    Warning


    推奨する条件を満たすパスワードを入力してください。
    条件を満たさない場合、インストール直後にエラーが生じる場合があります。
    エラーが発生したときは、TimeTracker NXを再インストールしてください。

    install_02_06.png

  8. [インストール準備完了]画面で[インストール]をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  9. インストールの完了画面で、[完了]をクリックする。

    install_02_10.png

2 IISを有効にする

次に、SQL Serverがインストールされていないサーバーマシンにインストールします。
Windowsには、標準搭載のWebサーバーであるIIS(Internet Information Services)があり、TimeTracker NXではこのIISを利用します。
IISの機能はデフォルトでは無効になっているので、以下のリンク先にある「1.1 IISを有効にする」の手順でIISを有効にしてください。

インストール(サーバー1台) - 1. IISを有効にする

3. Webサーバーをインストールする

ダウンロードファイルの中にあるインストーラー「TimeTrackerNXInstaller(バージョン番号).exe」を実行して、Webサーバーをインストールします。
インストーラーを実行するとインストールウィザードが表示されますので、画面に従い以下の手順で進めてください。

install_01_08.png

  1. 最初の画面で[次へ]をクリックする。

  2. [使用許諾契約]の画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、[次へ]をクリックする。

  3. [インストールタイプの選択]の画面で「新規インストール」を選択して、[次へ]をクリックする。

    install_01_18.png

  4. [セットアップタイプの選択]画面で「カスタム」を選択し、[次へ]をクリックする。

    install_02_09.png

  5. [カスタムインストールの選択]画面で、[Redisのインストール]を選択して[次へ]をクリックする

    install_02_11.png

  6. [Redisのインストールの選択]画面で、以下を設定し[次へ]をクリックする。
    ● Redisにアクセスするポート番号
    ● データベース番号(データを保存するデータベースの識別に使用します)

    Warning


    RedisはTimeTracker NXのレスポンスを向上させるためにインストールするアプリケーションです。

    install_02_12.png

  7. [インストール準備完了]画面で[インストール]をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  8. インストールの完了画面で、[完了]をクリックする。

    install_02_10.png

  9. 再度インストーラーを起動し、最初の画面で[次へ]をクリックする。

  10. [使用許諾契約]の画面で「使用許諾契約書のすべての条項に同意します」を選択して、[次へ]をクリックする。

  11. [インストールタイプの選択]の画面で「新規インストール」を選択して、[次へ]をクリックする。

  12. [セットアップタイプの選択]画面で「カスタム」を選択し、[次へ]をクリックする。

    install_02_09.png

  13. [カスタムインストールの選択]画面で、[Webアプリケーションのインストール]を選択して[次へ]をクリックする

    install_02_13.png

  14. [Webサイトの選択]画面では、次の2つの選択肢からいずれかを選択し、[次へ]をクリックする。

    • 既存のWebサイト
      以下の場合に選択します。
      • TimeTracker NX以外にWebサイトやWebアプリケーションが存在しない場合
      • 既存のWebサイトやWebアプリケーションと管理(Webサイトの停止、再起動など)を共通にする場合
      リストボックスからTimeTracker NXを登録するWebサイトを選択してください。
    • Webサイトを新規作成
      既存のWebサイトやWebアプリケーションと管理を分けたい場合に選択します。
      新規に作成するWebサイトの名前(「http://」の後に続く文字列)を入力してください。

    install_02_01.png

  15. [Webアプリケーション情報の入力]画面で[Webアプリケーション名]に任意の文字列を入力して、[次へ]をクリックする。

    Note

    ここで設定したWebアプリケーション名が、「http://(Webサイト名)/」の後に続く文字列になります。

    install_02_02.png

  16. [通信プロトコルの選択]画面で、通信プロトコルを追加有無を選択し、[次へ]をクリックする。

    「通信プロトコルを追加する」を選択した場合は、「http」または「https」のいずれかを選択して、ポート番号を指定してください。

    install_02_03.png

  17. [インストールフォルダの指定]でインストール場所を指定して、[次へ]をクリックする。

    install_02_04.png

  18. [データベースサーバの選択]画面で各項目に「1. データベースサーバーにデータベースを作成する」の手順6で設定した情報を指定して、[次へ]をクリックする。

    install_02_05.png

  19. [Redisの接続情報の入力]画面で以下の項目を入力し、[次へ]をクリックする。

    設定項目 設定内容
    ホスト名 Redisが稼働しているサーバのマシン名
    ポート番号 手順5で設定したポート番号
    データベース番号 手順5で設定したデータベース番号

    install_02_07.png

  20. [TimeTracker FX 3.Xとの連携・移行の選択]画面で、「TimeTracker FX 3.Xと連携・移行しない」を選択する。

    install_01_15.png

  21. [インストール準備完了]画面で[インストール]をクリックする。
    インストールが開始されるので、完了を待ちます。

  22. インストールの完了画面で、URLのチェックボックスにチェックを入れたまま、[完了]をクリックする。

    install_01_10.png

以上でサーバーマシンにインストールされました。

4. セットアップをする

サーバーマシンにプログラムをインストールしただけでは、まだ利用できません。
ここからはセットアップの手順を説明します。

Note

Windowsを再起動するなどブラウザを閉じた場合は、デスクトップ上に存在する[TimeTracker NXセットアップウィザード]のショートカットをダブルクリックして下さい。

Note

TimeTracker NXが動作保証するブラウザは、 コチラ でご案内しております。
上記ブラウザが利用可能なクライアントPCで、以降の手順を実施してください。

install_01_11.png

セットアップウィザードでは以下の内容を設定します。

  • ライセンスキーの登録
  • データベースの作成方法
  • 管理者アカウントの登録

これらの設定をブラウザで表示したセットアップウィザードの画面に従って以下の手順で進めます。

  1. 最初の画面で[次へ]をクリックする。
  2. [ライセンスキーの入力]画面になるので、事前に準備したライセンスキーのメールからライセンスキーを入力して[次へ]をクリックする。

    Note

    ライセンスキーの入力は、コピー&ペーストで行うことを推奨します。
    install_01_12.png
  3. 以下の情報とメールに記載されたライセンス情報が一致することを確認後、[次へ]をクリックする。

    • プロダクトキー
    • ライセンス期間
    • 組織情報
    • エディション
    • ライセンス数

    install_01_13.png ]

  4. [データベースの作成方法]画面で「空のデータベースを作成する」を選択し、[次へ]をクリックする。

    Note

    すでに存在しているデータベースを使用して評価される場合は「サンプルデータベースを作成する」を選択してください。

    install_01_16.png

  5. [管理ユーザーの登録]画面で、TimeTracker NXのシステム設定画面にログインできる管理者ユーザーのアカウント情報を入力し、[次へ]をクリックする。

    Note

    システム設定画面では、アカウントや組織、役割の定義など、TimeTracker NXを利用するために必要な情報を設定します。

    install_01_14.png

  6. [実行の確認]画面でデータベースの作成内容と管理ユーザーの情報を確認して、[実行]をクリックする。

  7. install_01_17.png

  8. [確認]ダイアログが表示されるので、[OK]をクリックする。

  9. [セットアップの完了]画面が表示されるので、[管理画面へ移動]をクリックして次の手順に進む。

    install_03_09.png

以上でサーバーマシンの準備が整いました。

TimeTracker NX を利用するためには、ユーザーがログインできるようにユーザー情報を入力する必要があります。
次に案内する手順に従って、ユーザー情報の登録を行ってください。

5. マスタ情報を設定する

これまでの手順ではまだ管理者のユーザー情報しか存在しないため、一般利用者はログインできません。
一般利用者もログインできるように、管理者がログインしてユーザー情報を登録しましょう。

管理者のログイン情報は「4. セットアップする」で設定した管理ユーザーです。

ユーザーがTimeTracker NXにログインできるようにするために必要な設定は以下の3点です。
この設定以外の項目については、必要になった時点で後から設定すれば問題ありません。

  • 組織情報
  • 権限情報(システムロール)
  • ユーザー情報

具体的な設定方法については、TimeTracker NX ヘルプの以下のコンテンツをご確認ください。

これでクライアントPCからTimeTracker NXにログインできるようになりました。

引き続きクライアントPCからアクセスするには、以降の手順を参照してください。

6. クライアントPCからサーバーにアクセスする

クライアントPCからブラウザを利用してTimeTracker NXにアクセスする手順を説明します。
クライアントPCから利用するには、ブラウザを起動して以下のURLにアクセスします。

  • http://(TimeTracker NXのサーバーマシン名)/(Webアプリケーション名)/login

ログイン画面が表示されるので、「5. マスタ情報を設定する」で登録したユーザー情報でログインします。

以上でTimeTracker NXにログインできました。

次のステップとして、ヘルプにて目的に応じたページを参照頂き、機能や操作を確認してください。