プロジェクトを定義する
概要
プロジェクトのスケジュール管理や工数管理をするには、まずはじめにプロジェクトを作成します。
作成したプロジェクトに対して以下を設定することで、各メンバーが入力する実績とプロジェクトのデータが紐付きます。
-
プロジェクトにメンバーを登録する。
-
ワークアイテムのリソースとしてメンバーを割り当てる。
また、上記を設定するために便利な機能もご用意しております。
ここではプロジェクトの定義に関して、以下の機能を説明します。
No. | 機能 | 説明 |
---|---|---|
1 | プロジェクトを作成する | 計画や進捗を管理するプロジェクトを作成する。 |
2 | プロジェクト情報を設定する | プロジェクトの基本情報(管理者や組織など)を設定する。 |
3 | メンバーを設定する | プロジェクトのメンバーを設定する。 |
4 | グループを設定する | プロジェクトのメンバーをグループ化する。 |
5 | プロジェクトカテゴリを設定する | プロジェクトをグループ化する属性値を設定する。 |
6 | プロジェクトの稼働日を設定する | プロジェクトで独自に稼働日・非稼働日を設定する。 |
7 | メンバーの権限を設定する | メンバーに対して、プロジェクトの権限を独自に設定する。 |
Note
謝って作成したプロジェクトは管理者画面から削除できます。
詳細は「プロジェクトを削除する」を参照ください。
プロジェクトを作成する
プロジェクトの計画や進捗を管理するために、プロジェクトを作成します。
プロジェクトはウィザード画面に従い作成します。
Note
プロジェクトの概要と作成方法が一目でわかる動画もあります。「こちらのリンク先 」の1つ目の動画をご参照ください。
操作手順
- TimeTracker NXのグローバルナビで[プロジェクト]をクリックする。
- プロジェクト一覧の上部にある[新しいプロジェクト]をクリックする。
- [プロジェクト作成 - 基本情報]ダイアログで、プロジェクト情報を入力する。
※ 入力するプロジェクト情報は、プロジェクト情報を参照のこと。 - [次へ]ボタンをクリックする。
- プロジェクトのメンバーを以下の手順で追加する。
- [+]ボタンをクリックする。
- [ユーザーの選択]ダイアログで、対象とするユーザーをチェックする。
- [OK]ボタンをクリックする。
- [次へ]ボタンをクリックする。
- プロジェクトカテゴリの項目を以下の手順で設定する。
※ 有効なプロジェクトカテゴリが存在しない場合は、手順9に移動してください。- [値]列をクリックする。
- リストから項目を選択する。
※選択リストが表示されない場合は、任意の文字列を入力してください。
- [次へ]ボタンをクリックする。
-
プロファイルを以下の手順でプロジェクトに適用する。
- 適用するプロファイルを含むカテゴリを選択する。
- 選択したカテゴリに含まれているプロファイルの一覧から、適用するプロファイルを選択する。
Note
プロファイルとは、あらかじめプロジェクトの設定項目をまとめて定義したものです。
プロジェクトにプロファイルを適用することで設定情報(フィールド定義、ステータス定義など)をまとめて反映でき、
個別のプロジェクトで設定を行う必要がなくなります。
プロファイルの詳細は、「プロファイルを管理する」を参照ください。Note
プロジェクト作成時に選択したプロファイルを途中で他のプロファイルに変更することはできません。
-
[完了]ボタンをクリックする。
プロジェクト作成後、ワークアイテムを追加していきます。
プロジェクト情報
プロジェクトの基本情報で設定する項目は以下のとおりです。
No. | 項目 | 説明 |
---|---|---|
1 | 名前 | プロジェクトの名前を入力する。 |
2 | コード | プロジェクトのコードを入力する。 |
3 | 管理者 *1 | プロジェクトの管理者を選択する。 |
4 | 組織 *1 | プロジェクトの組織を選択する。 |
5 | 期間 | プロジェクトの開始日と終了日を入力する。 カレンダーから日付を選択することも可能。 |
6 | 説明 | プロジェクトの説明を入力する。 |
*1 選択する時のユーザーや組織一覧には全ての情報が表示されます。
(「プロジェクトの管理」権限などにより制限されることはありません。)
プロジェクトを開く
プロジェクト情報を変更するためには、対象となるプロジェクトを開く必要があります。
操作手順
- TimeTracker NXのグローバルナビで[プロジェクト]をクリックする。
-
画面左側のメニューから、表示するプロジェクトの条件を選択する。
選択できる条件は、以下のとおりになります。No. 項目名 表示対象 1 最近のプロジェクト 最近開いたプロジェクト(最大20件) 2 管理プロジェクト ログインユーザーが管理者のプロジェクト 3 担当プロジェクト ログインユーザーがアサインされているプロジェクト 4 すべて ログインユーザーが閲覧可能なプロジェクト -
プロジェクト一覧で対象のプロジェクトを選択する。
- 名前の欄に表示される[編集]をクリックする。
Note
複数人で同時にプロジェクトを編集することができます。
他のユーザーが開いているプロジェクトの画面に、保存した内容が即時に反映されます。
一覧をソートする
プロジェクト一覧の各列の値に基づき昇順あるいは降順でソートして表示することができます。
ソートの手順は以下のとおりです。
- プロジェクト一覧の見出し行で、任意の列の右端をクリックする。
-
表示されるメニューから[昇順]あるいは[降順]を選択する。
Note
列名をクリックしても、昇順・降順のソート状態が切り替わります。
表示列を設定する
プロジェクト一覧の各列は、表示・非表示の状態を切り替えることができます。
既定ではプロジェクトカテゴリの各列は非表示になっていますので、以下の方法で列を表示/不要な列を非表示にできます。
- プロジェクト一覧の見出し行で、任意の列の右端をクリックする。
-
表示されるメニューから[カラム]を選択し、列のチェックで表示/非表示を切り替える。
Note
上図の「顧客」以下の項目は、プロジェクトカテゴリで定義した項目です。
プロジェクト情報を設定する
プロジェクト作成後にプロジェクトの基本情報を変更することができます。
操作手順
- 対象プロジェクトを開く。
- プロジェクトのローカルナビで[設定]をクリックする。
- 画面左側のメニューから[プロジェクト情報]を選択する。
- [編集]ボタンをクリックする。
- プロジェクト情報の各項目を設定する。
※ 設定するプロジェクト情報の各項目は、プロジェクト情報を参照してください。 - [保存]ボタンをクリックする。
メンバーを設定する
作業に担当者を割り当てるには、プロジェクトにメンバーを追加する必要があります。
追加したメンバーの中からワークアイテムにユーザーを割り当てることで、そのワークアイテムの実績工数を入力できるようになります。
プロジェクトを作成した後でも、メンバーの追加や削除ができます。
メンバーにはシステムで定義したユーザーごとのコスト単価が計画コストとして設定されるので、計画時のコスト算出に利用できます。
メンバーを追加する
ユーザーが実績工数を入力するには、ワークアイテムにユーザーを割り当てる必要があります。
割り当てることができるユーザーはプロジェクトのメンバーだけです。
- 対象プロジェクトを開く。
- プロジェクトのローカルナビで[設定]をクリックする。
- 画面左側のメニューから[プロジェクトメンバー]をクリックする。
- [編集]ボタンをクリックする。
- [+]ボタンをクリックする。
- [ユーザーの選択]ダイアログで、対象とするユーザーをチェックする。
- [OK]ボタンをクリックする。
- [保存]ボタンをクリックする。
メンバーを削除する
プロジェクトから外れたメンバーは削除することができます。
新規にワークアテムにリソースとして割り当てる場合には、削除したメンバーは選択することができません。
- 「メンバーを追加する」の手順1~4に従って操作する。
- 対象メンバーをチェックする。
- [-]ボタンをクリックする。
- [保存]ボタンをクリックする。
メンバーのコスト単価を変更する
メンバーの計画コスト単価がプロジェクトにより異なる場合は、プロジェクト側で変更することができます。
計画コストは計画工数とユーザーごとの計画コスト単価から算出します。
- 「メンバーを追加する」の手順1~4に従って操作する。
- メンバーの[計画コスト単価]列にコスト単価を入力する。
- [保存]ボタンをクリックする。
Note
新規で追加したメンバーのコスト単価は、初期値としてシステムで入力された値が設定されています。
システムで設定されたコスト単価に戻す場合は、[コスト単価をすべてシステム定義に戻す]をクリックしてください。
グループを設定する
プロジェクトのメンバーをグループ化することができます。
ワークアイテムのリソース(担当者)に今回定義したグループを割り当てることで、 メンバの追加/削除があっても各ワークアイテムのリソースを変更する必要はありません。
Note
Standard Editionでは、グループを使用できません。
グループを追加する
- 対象プロジェクトを開く。
- プロジェクトのローカルナビで[設定]をクリックする。
- 画面左側のメニューから[グループ]をクリックする。
- [編集]ボタンをクリックする。
- [+ グループを追加]をクリックする。
- 追加されたグループに名前を入力する。
- [保存]ボタンをクリックする。
グループを削除する
- 「グループを追加する」の手順1~4に従って操作する。
- 対象グループを右クリックする。
- [削除]を選択する。
- [保存]ボタンをクリックする。
グループのメンバーを設定する
- 「グループを追加する」の手順1~4に従って操作する。
- グループを選択する。
- メンバーを追加/削除する。
・ 追加:[追加]アイコン①をクリックして表示されたリストから、追加するメンバーをクリックする。
・ 削除:メンバーをチェックし、[削除]アイコン②をクリックする。 - [保存]ボタンをクリックする。
プロジェクトカテゴリを設定する
プロジェクトカテゴリはプロジェクトを任意の観点でラベル付けし、そのラベルを使用してグループ化することができます。
プロジェクトをグループにまとめることで、以下を簡単に実現できます。
- 同じ特徴を持つプロジェクトをまとめて表示する。
- ピボット分析等で同じ傾向のプロジェクトを集計・分析する。
プロジェクトカテゴリを更新する手順は、以下のとおりです。
Note
プロジェクトカテゴリ自体の設定は管理者向けのAdmin画面で行います。
詳細は「プロジェクトカテゴリを管理する」を参照ください。
プロジェクトカテゴリを変更する
プロジェクトに設定したプロジェクトカテゴリの値は、後から変更することができます。
実績の集計において、過去に入力された実績工数なども最新のプロジェクトカテゴリの値で集計されます。
Note
有効なプロジェクトカテゴリが存在しない場合は、本操作はできません。
操作手順
- 対象のプロジェクトを開く。
- プロジェクトのローカルナビで[設定]をクリックする。
- 画面左側のメニューから[プロジェクトカテゴリ]をクリックする。
- [編集]ボタンをクリックする。
- 編集対象とするプロジェクトカテゴリの[値]列をクリックする。
-
リストから項目を選択する。
Note
Admin画面でプロジェクトカテゴリを定義する際にリストを定義した時のみ、リストを表示します。 リストがない場合は任意の値を設定できます。
-
[保存]ボタンを押す。
プロジェクトカテゴリを活用する
プロジェクトカテゴリは、以下の機能とともに活用することができます。
ピボット分析
工数やコストのデータの集計軸として、プロジェクトカテゴリが使用できます。
プロジェクトをグループ化して集計する場合に便利です。
Note
Standard Editionでは、ピボット分析は利用できません。
実績エクスポート
実績工数に付随するデータとして、プロジェクトカテゴリも出力データに含めることができます。
Excel形式やCSV形式で出力されるので、Excel帳票や他システムに取り込んでデータを分析したい場合に便利です。
プロジェクトの稼働日を設定する
プロジェクトの稼働日を設定することで、非稼働日(休日)を考慮して計画を立てることができます。
ガントチャート上で期間を移動した場合は、休日を考慮して期間を自動で調整します。
- プロジェクト作成時には、システム設定の標準カレンダーが初期設定として適用されます。
- 作成後に各プロジェクトで独自の稼働日と休日を設定することができます。
プロジェクトの稼働日を設定する手順は以下のとおりです。
日付で設定する
- 対象プロジェクトを開く。
- プロジェクトのローカルナビで[設定]をクリックする。
- 画面左側のメニューから[カレンダー]をクリックする。
- [編集]ボタンをクリックする。
- 設定を変更する。
・稼働日を設定する場合:カレンダーの対象日を選択し[稼働日に変更]をクリックする。
・休日を設定する場合:カレンダーの対象日を選択し[休日に変更]をクリックする。 - [保存]ボタンをクリックする。
稼働日・休日の設定を解除する場合は、カレンダーの対象日を選択し[設定の解除]をクリックします。
曜日で設定する
- 「日付で設定する」の手順1~4に従って操作する。
- [曜日の設定]で、稼働日に指定する曜日をチェックする。(休日に指定する場合はチェックを外す。)
- [保存]ボタンをクリックする。
以下はガントチャート上でワークアイテムの期間を移動した場合に、休日を考慮して自動で調整する例です。
ワークアイテムの期間が月曜日から金曜日の5日間で設定されています。
ワークアイテムの期間はそのままに、開始日を月曜から木曜に3日間遅らせると、休日(土日)を考慮して、終了日が金曜から翌週の水曜の5日分移動します。
メンバーの権限を設定する
対象プロジェクトへの操作の権限がないユーザーに対して、プロジェクト内で独自に権限を付与することができます。
Note
システムロールにて設定した「有効なアクセス範囲」に、対象プロジェクトが含まれない場合に設定してください。
詳細は「アクセス範囲の定義」を参照ください。
対象プロジェクトへの有効な権限を有するユーザーに対して、アクセスを無効にする(拒否する)こともできます。
メンバーの権限を設定する
- 対象プロジェクトを開く。
- プロジェクトのローカルナビで[設定]をクリックする。
- 画面左側のメニューから[セキュリティ]をクリックする。
- [編集]ボタンをクリックする。
- [+]ボタンをクリックする。
- [追加]ダイアログで、追加対象の種類を画面右上のリストから選択する。
- 表示されたリストから、追加対象の名前をチェックする。
- [OK]ボタンをクリックする。
- 対象の名前を選択する。
※ 追加された直後は、[許可]・[拒否]共にチェックが外れています。 -
[権限詳細]の権限ごとに、[許可]・[拒否]のいずれかをチェックする。
Note
権限の種類は、以下のとおりです。
No. 権限 説明 1 プロジェクトの管理 プロジェクト設定の閲覧・編集ができます。 2 プロジェクトの編集 ワークアイテムの編集ができます。
[許可]にすると、プロジェクトの閲覧も[許可]になります。3 プロジェクトの閲覧 ワークアイテムの閲覧ができます。
[拒否]にすると、プロジェクトの編集も[拒否]になります。 -
[保存]ボタンをクリックする。
権限を設定したメンバーを削除する
- 「メンバーの権限を設定する」の手順1~4に従って操作する。
- 対象の名前を選択する。
- [-]ボタンをクリックする。
- [保存]ボタンをクリックする。