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予定インポートのための情報を登録する

概要

TimeTracker NX ではカレンダーに登録した予定情報を取り込むことができます。

以下のアプリケーションと連携するためには、システム管理者の設定が必要になります。
ここでは、システム管理者がカレンダー機能を有効にする方法を紹介します。

  • Googleカレンダー
  • Microsoft Outlook (Microsoft 365)

Note

上記アプリケーションと連携する場合、TimeTracker NXのWebサーバーがインターネットに接続できる必要があります。
設定については、サーバー管理者やネットワーク管理者の方に確認してください。

ユーザーがカレンダー連携機能を利用する方法は 予定表と連携する を参照してください。

カレンダー連携に必要な設定

システム管理者は以下の手順でカレンダー連携機能を有効にしてください。

  1. APIキー を取得する

    Googleカレンダー/Microsoft Outlook (Microsoft 365) からカレンダー情報を取得するには、アプリケーションの APIキー を取得する必要があります。

  2. APIキー とは

    アプリケーションに関連付けられたリクエストを認証するために使用する一意の識別子です。
    カレンダー連携を行う場合、システム管理者が対応するアプリケーションの APIキー を取得する必要があります。

  3. APIキー の取得方法

    以下の Web サイトより APIキー を取得します。
    APIキー を取得するには、アプリケーションのアカウントを取得する必要があります。

    連携対象のカレンダー 取得先
    Googleカレンダー Google Cloud Platform
    Microsoft Outlook (Microsoft 365) Microsoft 365 管理センター
  4. 取得した APIキー を TimeTracker NX に登録する。

    取得した APIキー の情報をシステム管理画面にて設定します。

詳細な設定手順

この章では、各カレンダーの詳細な設定方法を紹介します。
- Googleカレンダーの設定
- Microsoft Outlook (Microsoft 365) の設定

Note

本ページでご紹介するAPIキーの取得画面は2020年10月時点のものであり、
提供元の仕様変更により画面が変わっている可能性がございます。
詳細は提供元にご確認をお願い致します。

Googleカレンダーの設定

以下の手順で設定してください。

Step1. APIキー の取得

  1. Google Cloud Platform に Googleアカウント でログインする。
  2. サイドナビから[APIとサービス]->[ダッシュボード]をクリックする。

  3. プロジェクトの[作成]ボタンをクリックする。

  4. 任意のプロジェクト名を入力し、[作成]ボタンをクリックする。

    上記以外の設定は必須ではありません。

  5. [APIとサービスを有効化]ボタンをクリックする。

  6. [G Suite] → [GoogleCalendarAPI]をクリックし、APIを有効にする。

  7. ダッシュボード画面に戻り、[認証情報]設定画面から、[認証情報を作成]→[OAuthクライアントID]を選択する。

  8. OAuthクライアントID 作成画面で、[同意画面を設定]をクリックする。

  9. 認証情報を設定する。
    以下の情報を設定する必要があります。(その他の設定は必須ではありません。)

    項目 内容
    アプリケーション名 任意の名前を設定する。
    例:TimeTracker_NX XX Company Application
    Google APIのスコープ [スコープを追加]ボタンをクリックし、以下を追加する。
    ・../auth/calendar.events.readonly
    ・../auth/calendar.readonly
    注意:上記スコープは同意画面で Google による確認後に使用可能になります。
    承認済みドメイン TimeTracker NX のサーバーを配置している URL のドメイン
    例:TimeTracker NX の URL が 「https://www.timetracker.jp/TimeTrackerNX」 の場合、 「www.timetracker.jp」 を入力する

    上記を設定後、[保存]ボタンをクリックしてください。

    ここで、[承認済みドメイン]について、以下の注意点があります。

    • 「TimeTracker NXのサーバー」をIPアドレスで指定した場合、以下のエラーが出ます。

      無効なドメイン: 最上位のプライベート ドメインを指定する必要があります。
      

      上記エラーが出た場合、お使いの 「TimeTracker NX サーバー」を URL で設定してください。

  10. [ウェブアプリケーション]を選択して、以下を設定後に[作成]ボタンをクリックする。
    (ダッシュボード画面に戻った場合は、[認証情報を作成]ボタンから[OAuthクライアントID]を選択してください。)

    詳細は以下をご参照ください。

    項目 内容
    アプリケーションの種類 ウェブアプリケーション
    名前 任意の名前
    承認済みのリダイレクトURI { TimeTrackerサーバー の URL }/auth_callback.html
    例:TimeTracker NX のサーバーの URL が「 https://www.timetracker.jp/TimeTrackerNX 」の場合、
    https://www.timetracker.jp/TimeTrackerNX/auth_callback.html を入力する

    「承認済みのリダイレクトURI」 について以下の注意事項があります。

    • 設定に誤りがあるとカレンダー連携に失敗します。「承認済みのリダイレクトURI」が、実際に TimeTracker NX が配置されている URL と大文字/小文字を含めて一致しているか、ご確認ください。

    • 登録先アプリ(Googleカレンダー)の制約として、特殊記号や HTTP 通信をサポートしていません。URL には https:// から始まるアドレスを指定してください。
      URL を http から https に変更するためには、IIS ( Internet Information Services:Windows アプリケーション。TimeTracker NX は IIS 上で稼働しています。) の設定を変更する必要があります。

    • 手順9にて対象のドメイン名を「承認済みドメインのリスト」に追加していない場合、以下のエラーが出ます。その場合、承認済みドメインのリストに登録してください。

      無効なリダイレクト: 送信前に承認済みドメインのリストにドメインを追加しておく必要があります。
      
    • TimeTracker NXのサーバーのURLがパブリックトップレベルドメインでない場合、以下のエラーが出ます。

      無効なリダイレクト: 末尾はパブリック トップレベル ドメイン(.com、.org など)にする必要があります。
      

      上記エラーが出た場合、お使いの TimeTracker NX サーバーを上記パブリックトップレベルドメインで公開してください。

      Note

      トップレベルドメインとは、インターネットで使われるドメイン名の構成要素の1つで、「jp」や「com」「org」などに当たる文字列を指します。Googleカレンダーと連携するためには、外部に公開された(Publicな)ドメインを指定する必要があります。

    • TimeTracker NX サーバーを配置している PC のファイアウォールの設定によっては、Google Cloud Platform からのメッセージを受け付けない可能性があります。事前にファイアウォールの設定を変更し、Google Cloud Platform からのメッセージを受け付けることを確認してください。

  11. TimeTracker NX の設定に必要な情報を取得する。

    OAuth2.0 クライアントID 一覧の download ボタンをクリックし、取得した JSON 形式のファイルを保管してください。

    上記 JSONファイル に記載されている以下の情報を、以降の設定で使用します。
    - client_id
    - client_secret

Step2. 取得した APIキー 情報のTimeTracker NX への登録

「Step1. APIキー の取得」 で取得した情報を TimeTracker NX に設定します。
この操作は、システム管理者権限を持つユーザーが実施してください。

  1. TimeTracker NXにログイン後、以下の画面に遷移する。

    [システム設定]→[システム動作]→[予定のインポート]

  2. Googleカレンダーに対して以下を設定する。

項目 内容
機能を有効にする チェックする。
クライアントID
/ クライアントシークレット
Step1 で取得した client_id, client_secret を入力する。
リダイレクトURIの指定 APIキー取得時に指定した「承認済みのリダイレクトURI」(Step1 手順10 参照)のURLにより、以下の値を設定する。
・「{ TimeTrackerサーバー の URL }/auth_callback.html」を指定した場合:[配置サーバーを利用]
・「TimeTracker NX サポートから取得した URL」を指定した場合:[ timetracker.jp を利用]

[保存]ボタンをクリックして、設定完了です。
ユーザーが Googleカレンダー の予定を取り込むことができます。

Microsoft Outlook (Microsoft 365) の設定

以下の手順で設定してください。

Step1. APIキー の取得

Note

手順5,9で画面に表示された設定値を 「Step2. 取得した APIキー 情報のTimeTracker NX への登録」 で使用します。 コピーし、大切に保管してください。
  1. Microsoft 365 管理センター に Microsoft アカウントでログインする。
  2. サイドナビから [Azure Active Directory]をクリックする。

  3. 遷移後の画面のサイドナビから [Azure Active Directory]をクリックする。

  4. [管理]→[アプリの登録]を選択し、[新規登録]をクリックする。

  5. アプリケーションの登録情報を入力する。
    「名前」、「サポートされているアカウントの種類」を入力してください。

    Note

    「サポートされているアカウントの種類」はユーザー様で考えられているアクセス範囲に該当する項目を選択してください。

  6. [管理]→[認証]をクリックし、認証設定画面を開く。

    手順5の後に上記画面が開かない場合は、手順4の画面で[アプリの登録]をクリックし、手順5で作成したアプリを選択してください。

  7. リダイレクトURIを登録する。

    詳細は以下をご参照ください。下記以外の設定は不要です。

    項目 内容
    種類 Web
    リダイレクトURI { TimeTrackerサーバー の URL }/auth_callback.html
    例:TimeTracker NX のサーバーの URL が「 https://www.timetracker.jp/TimeTrackerNX 」の場合、
    https://www.timetracker.jp/TimeTrackerNX/auth_callback.html を入力する

    「リダイレクトURI」 について以下の注意事項があります。

    • 設定に誤りがあるとカレンダー連携に失敗します。「リダイレクトURI」が、実際に TimeTracker NX が配置されている URL と大文字/小文字を含めて一致しているか、ご確認ください。

    • 登録先アプリ( Microsoft Outlook (Microsoft 365) )の制約として、特殊記号や HTTP 通信をサポートしていません。URL には https:// から始まるアドレスを指定してください。
      URL を http から https に変更するためには、IIS ( Internet Information Services:Windows アプリケーション。TimeTracker NX は IIS 上で稼働しています。) の設定を変更する必要があります。

    • TimeTracker NX サーバーを配置している PC のファイアウォールの設定によっては、Azure Active Directory 管理センター からのメッセージを受け付けない可能性があります。事前にファイアウォールの設定を変更し、Azure Active Directory 管理センター からのメッセージを受け付けることを確認してください。

  8. [管理]→[APIのアクセス許可]を設定する。
    [APIのアクセス許可]を選択し、[アクセス許可の追加]をクリックしてください。

    [Microsoft API]タブで下にスクロールし、[Microsoft Graph]を選択してください。

    「アプリケーションに必要なアクセス許可の種類」から[委任されたアクセス許可]を選択し、「Calendars」→「Calendars.Read」を選択してください。
    選択後、[アクセス許可の追加]をクリックしてください。


    [{ドメイン名} の管理者に同意を与えます]ボタンをクリックし、状態欄が更新されていること(下図参照)を確認してください。
    (処理の実施要否を確認された場合は[はい]を選択してください)

  9. クライアントシークレットを設定する。

    [管理]→[証明書とシークレット]を選択し、[新しいクライアントシークレット]をクリックしてください。

    有効期限を設定し、[追加]ボタンをクリックしてください。
    セキュリティを確保するため、定期的に有効期限を更新することをお勧めします。

    クライアントシークレットをコピーし、保管してください。

Note

他の画面に移動するとクライアントシークレットの値は表示されなくなります。クライアントシークレットを紛失した場合は手順9を再度実施し、クライアントシークレットの値を再発行してください。

Step2. 取得した APIキー 情報の TimeTracker NX への登録

Googleカレンダーの設定手順 Step2 を Microsoft Outlook (Microsoft 365) に読み変えて設定してください。