新しいデータベースに必要な情報のみを移行する
TimeTracker NX を長期間運用している場合、データベースのサイズが大きくなります。
データベースサーバーの高スペック化や有償版の SQL Server をお使いの方はそのままご利用いただけますが、データベースの容量の削減をご検討されている方にご案内いたします。
手順の概要としては以下になります。
- 旧データベースから移行対象のデータを取得する
- TimeTracker NX に新しいデータベースを接続する
- 新しいデータベースにデータを設定する
以下に具体的な手順をご説明します。
Note
今回ご紹介する方法は TimeTracker NX が標準で公開している機能を使用しておりません。
弊社では実現できることを確認しておりますが、品質保証はしていない状態であるため、
各ユーザー様の責任において実施をお願い致します。
旧データベースから取得する情報
以下の情報を旧データベースから取得してください。
移行するデータ量が多くなるほど、移行後のデータベースのファイルサイズが大きくなります。
プロジェクト情報やユーザー情報など必要なデータを移行対象として選定してください。
管理者の方が取得する情報
-
エクスポートで取得する情報
- ユーザー情報
手順は「ユーザー情報をエクスポートする 」を参照してください。
以下の情報は引き継げないため、個別で処置を実施してください。
No 項目 処置 1 パスワード 暫定のパスワードが設定されるので、初回ログイン時にユーザーが設定してください。 2 タイムゾーン・言語 システムで設定した値で設定されます。必要に応じて設定値を更新してください。 3 ユーザーグループ 引き継ぐ必要があればWeb APIで情報を取得してください。対象のAPIは「ユーザー一覧の取得」になります。 - ユーザー情報
-
Web API で取得する情報
- 組織一覧
- システムロール
- ユーザーグループ
- プロジェクトカテゴリ
- ワークアイテムの種類
- フィールドの設定
- ステータスの定義
- 工程分類の定義
- 作業分類の定義
- 各プロジェクトの情報
- プロジェクト自体の設定
- ワークアイテムの情報
Web API については「Web API ヘルプ」を参照してください。
なお、Web API を使用しない場合は、画面上で設定項目を確認してください。
-
画面上で確認する情報
各担当者が実施する情報
- 個人のタイムシートの設定
- 休憩時間
- 予定のインポートの設定
Note
上記以外の情報は移行する情報(プロジェクト情報など)により内容が変わる可能性があるため、
移行後の環境で個別に設定してください。
新しいデータベースを用意する
以下の手順で新しいデータベースを用意してください。
- SQL Server Management Studio でデータベースを作成する
SQL Server Management Studio の操作手順は、開発元の会社( Microsoft社 )が公開している手順をご確認ください。 - TimeTracker NXの接続先を新しいデータベースに切り替える
デフォルトではインストールフォルダ直下に格納されている Web.config の以下を編集する。
-
Redis の DB番号
<add key="RedisDbNumber" value="[Redis DB番号]" />;
[Redis DB番号]の値を1つ増やした値に変更する。
ただし、以下の点に注意すること。
・ [Redis DB番号]が上限値(※)である場合は「0」にする。
※Redisの設定によります。初期設定では「15」になります。
・ 他のアプリケーションで使用しているRedis DB番号は避けて指定する。
-
接続先のデータベース情報
<add name="BerkleyDbContext" providerName="System.Data.SqlClient" connectionString="Data Source=サーバー名\インスタンス名; Initial Catalog=[データベース名];User ID=[データベース管理者ユーザーID]; Password=[パスワード];MultipleActiveResultSets=true; Connection Timeout=6000;" />
以下のように変更する。
・ [データベース名]:移行後のデータベース名
・ [データベース管理者ユーザーID]:移行後のデータベースの管理者アカウント名
・ [パスワード]:移行後のデータベースの管理者パスワード
-
Redis の DB番号
- 作成したデータベースを TimeTracker NX 向けに設定する
具体的な手順は「1.3 Web版の初期設定をする」を参照してください。
新しいデータベースに情報を反映する
「旧データベースから取得する情報」で取得した情報を、新しいデータベースに設定してください。
管理者が設定する情報
以下の情報を設定してください。
No | 情報 | 設定概要 | 詳細な手順へのリンク |
---|---|---|---|
1 | 組織・システムロール・ユーザーグループの設定 | 手動で設定してください。 | はじめに(システム管理者向け) |
2 | ユーザー情報の設定 | ユーザー情報の設定ファイルをインポートしてください。 | ユーザー情報をインポートする |
3 | プロジェクト情報の設定 | Web APIで以下のプロジェクト情報を設定してください。①プロジェクトを作成する②作成したプロジェクトにワークアイテムを追加する | ①プロジェクトの追加②ワークアイテムの追加(※) |
4 | 上記以外の情報 | 手動で設定してください。 | はじめに(システム管理者向け) |
※①で作成したプロジェクトのルートとなるアイテムIDを指定してください。
なお、Web APIを使用しない場合は手動での登録をお願いします。
各担当者が設定する情報
以下のページを参照してください。
旧データベースを削除する
新しいデータベースを作成し、参照の必要がなくなったタイミングで旧データベースを削除してください。
具体的な手順は「1. データベースサーバーからデータベースを削除する」を参照してください。