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TimeTracker NX の運用パターン

概要

TimeTracker NXでは、新しいWebアプリケーション版(Web版)と従来のデスクトップアプリケーション版(デスクトップ版)を併用することが可能です。デスクトップ版は、旧バージョンと同様の内容です。Web版をブラウザ上で便利に利用しつつ、Web版に未搭載の一部の機能(Web API)をデスクトップ版で利用するというようにできます。
このページでは、状況に応じた最適な運用パターンを紹介します。構成は以下のとおりです。

  1. TimeTracker NXの運用パターンについて
  2. Web版を単独で利用する
  3. 基本的にWeb版を利用し、一部の機能をデスクトップ版で利用する
  4. Web版とデスクトップ版を併用しながら、徐々にWeb版に移行する

1. TimeTracker NXの運用パターン

TimeTracker NXの運用パターンとして、大別すると以下の3つがあります。

  • Web版を単独で利用する
  • 基本的にWeb版を利用し、一部の機能をデスクトップ版で利用する
  • Web版とデスクトップ版を併用しながら、徐々にWeb版に移行する

利用状況に応じてどのパターンを採用すべきかについて、以下の項目で紹介します。

2. Web版を単独で利用する

デスクトップ版は使用せず、Web版のみでシンプルに利用するパターンです。Web版の環境のみを構築すればよく、保守や運用など管理の負荷が最小限で済みます。また、各クライアントPCへのインストールも不要でブラウザからすぐに利用可能で、バージョンアップが速やかに実現できます。
以下に当てはまる場合におすすめします。

  • 各クライアントPCへのインストールが面倒で、バージョンアップが進まない
  • Webアプリケーション利用への抵抗がない
  • オートメーションAPIやWeb APIを使用していない

工数入力からプロジェクト管理、そしてモニタリングや分析まで、ブラウザ上で完結します。

3. 基本的にWeb版を利用し、一部の機能をデスクトップ版で利用する

Web版とデスクトップ版の両方の環境を用意し、併用するパターンです。これらの環境は1台のサーバーマシンに構築することもできます。Web版とデスクトップ版それぞれがアクセスするデータベースは異なりますが、データベース間でデータが自動的に同期されるので、特別な手間はかかりません。基本的にはWeb版を中心に活用し、デスクトップ版のみに搭載されている機能が必要な場合のみデスクトップ版を利用します。
以下に当てはまる場合におすすめします。

  • オートメーションAPIやWeb APIを使用している

工数入力からプロジェクト管理、分析まで一通りの作業をWeb版で実施し、オートメーションAPIやWeb APIを利用したツールを使用するときだけデスクトップ版を利用します。これまで利用していた機能を押さえつつ、極力使い勝手の良いWeb版を利用するパターンです。

4. Web版とデスクトップ版を併用しながら、徐々にWeb版に移行する

Web版とデスクトップ版の両方のサーバーを用意し、併用するパターンです。この点では前項と同様ですが、それぞれの利用範囲が異なります。将来的にWeb版に完全に移行することを前提としつつ、スムーズな移行促進のため当面Web版とデスクトップ版を併用します。
以下に当てはまる場合におすすめします。

  • Webアプリケーション利用への抵抗がある
  • Web版でいきなり操作感が変わるのはリスクがある

いきなりすべてをWeb版に変えてしまうのでは現場の抵抗も大きくなりがちです。まずWeb版とデスクトップ版の両方が使用可能な状態にして、Web版の利用に慣れていくとともに使い勝手の良さを実感し、徐々にWeb版への移行を実現していきます。